アメリカ 納豆入手の旅
私が住んでいるところは、アメリカと言えども田舎です。
こんな田舎あるんだ・・・と、驚くほど田舎です。
タクシーが町に2台しかありません。
どでかいスーパーは数軒ありますが、カラオケ屋はありません。
日本食屋もないし、中華料理はベトナム人がやっています。
唯一アジアっぽい食材が手に入るのは、町に一件ある、
ベトナム人のスーパーです。
貴重なお店です。が、納豆は取り扱っていません。
どうしてもどうしても納豆が恋しくなると、
私たちは車で3時間のドライブをして、
大きな町へ出て日本食材スーパーへ行きます。
往復6時間で、軽く、旅になります。
みんなで納豆を買いあさります。
私も5パックは必ず買います。
冷凍して1パックずつ解凍していただきます。
解凍するときは、自然解凍にしてください。
レンジでチンすると、納豆臭が激しすぎて、友達に嫌われるでしょう。
帰国して心から感動しました。日本の納豆ってなんと美味しいのでしょう!
まだ寮生活をしていた時、
私たち日本人が満面の笑みで久しぶりの納豆をいただこうと
しているとき、スペイン人の友達が興味深そうに様子を観に来ました。
納豆パックの蓋を開けた瞬間、彼女は出て行きました。
よくそんな臭いものが食べられるわね?
それ以来、納豆の時だけ彼女は遊びに来なくなりました。
食べたい時に食べたいものが手に入る生活って、
本当に素晴らしいとつくづく思いました。