韓国の先生は、「先生さま」

韓国では、小学校の先生も、大学の先生も、学習塾の先生も、家庭教師の先生も、皆、「先生さま(ソンセンニン)と呼びます。
漢字では日本と同じく「先生(ソンセン)」と書くのですが、呼ぶ時は「先生さま(ソンセンニン)」というのが決まりです。

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出典 日経パソコン 教育とICT online

儒教の教えが根付いた国ですので、目上の人や年長の人を敬うことは当然のこととして捉えられています。
ですから、「先生さま」と呼ぶのはもちろん、年に一度「先生の日(ススゲナル)」と呼ばれる日もあり、普段お世話になっている先生に贈り物を持って行ったり、恩師の安否を伺いに出かけたりします。

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韓国では、目下のものが目上に何らかの気持ちを表すことは、「礼儀」として考えられています。
日本でもお歳暮やお中元など、年に2回お世話になっている人へ感謝の気持ちを表す贈り物をしますが、韓国でも旧暦のお正月と旧暦のお盆は、お世話になっている人やおじいさんおばあさんなどの親戚内の年長者などに、感謝の気持ちの贈り物をします。


このお世話になっている人とは、会社の上司や学校の先生、子どもの学習塾の先生も含まれています。
表面上は「贈り物は禁止します」という学校もありますが、受取らない先生はほとんどいないのではと思えるほど、学校で頻繁に贈り物をする親たちを見かけます。

贈り物によって、子どもが教室内で黒板が見やすい席に座ったり、スピーチやクラスの代表に選ばれたりすることもあると言います。
ひどい教師になると、遠足などの日に子どもの親にお弁当を作るように言ったり、家庭訪問の際にお小遣いを要求したりすることもあると言われています。


実際に大学院では、論文の採点やアドバイスをもらうだけで、いくらかの「手間賃」を渡すように暗に言われることもあります。
もちろんこれは違法行為なのですが、「慣例だから」「強要はしていないから」と言いつつ、今でもわいろが当然のこととして根付いています。

留学生でも「お礼はするよね?」などと遠回しに尋ねられることもあります。
わいろは生活の一部なのに、政治家だけわいろをすると罰せられるのはおかしいと感じている人も少なくありません。


普段から「先生さま」と呼んでいるので「先生は偉い」と刷り込まれ、先生の方も「自分は偉い」とだんだん勘違いして行くのかもしれません。
言葉は力を持ちますが、「先生さま」とよぶ習慣をなくさないかぎり、わいろ文化もなくなりそうではありません。


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